「良い人材がなかなか集まらない」「求人広告を出しても反応が薄い」と悩んでいませんか?知名度のある大手企業に競り負けてしまうのは、多くの中小企業やスタートアップが直面する壁ですよね。実は今、既存の求人サイトとは違う「信頼」を軸にした新しい採用手法が注目されています。
本記事では、SNS型採用プラットフォーム「YOUTRUST」の特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。自社に合うかどうかを判断する材料として、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
本記事は採用マーケティングや求人広告運用の知見をもとに、厚生労働省などの公的機関が発信する雇用指針や労働法規を参照しながら、正確な情報提供に努めて作成しています。
YOUTRUST(ユートラスト)とは?SNS型採用の仕組み
YOUTRUSTは、信頼できる友人やその繋がりから人材を探せる「日本発のキャリアSNS」です。
従来の求人サイトが「面識のない不特定多数」にアプローチするのに対し、このサービスは「友達の友達」までという緩やかな繋がりを活用するのが最大の特徴です。登録ユーザーの多くは、すぐに転職を考えていない「潜在層」であり、質の高いマッチングが期待できます。
信頼を軸にしたリファラル採用の強化
YOUTRUSTは、社員の知り合いを介して採用する「リファラル採用」をデジタル化したような仕組みです。ユーザーのプロフィールには過去の経歴だけでなく、繋がりがある人からの「紹介コメント」が掲載されます。
これにより、履歴書だけでは見えない人柄やスキルの信憑性を事前に確認できるため、ミスマッチを大幅に防ぐことが可能になります。
副業から正社員まで幅広い契約形態
このプラットフォームでは、いきなり正社員として採用するだけでなく、まずは副業プロジェクトからスタートするケースが非常に多いです。
実際に、導入企業の多くが「まずは週1回の副業から」というスモールステップで関係性を築いています。お互いの相性を確かめてから正社員登用を検討できるため、採用の失敗というリスクを最小限に抑えられる点が魅力です。
転職意欲が「見える化」される独自機能
ユーザーは自分の転職意欲を「検討中」「副業なら」といったステータスで表示できます。この意欲が変わったタイミングで企業側に通知が届く仕組みがあるため、最適なタイミングでスカウトを送ることができます。
闇雲にメッセージを送るのではなく、相手の状況に合わせたアプローチができるため、返信率も高くなりやすいのが特徴です。
YOUTRUSTを導入する3つのメリット
企業がYOUTRUSTを利用する最大のメリットは、市場に出てこない優秀な層に直接アプローチできる点にあります。一般的な求人媒体では、現職で活躍している「今すぐ転職を考えていない層」にリーチするのは困難です。
しかし、SNSとしての側面を持つこのサービスなら、日常的な繋がりの中で自社の魅力を伝え、将来的な採用候補者として囲い込むことができます。
採用コストの大幅な削減が可能
従来の紹介会社(エージェント)を利用すると、年収の30%〜35%程度の紹介手数料が発生します。
一方でYOUTRUSTは、月額利用料と成功報酬を組み合わせたプランなどがありますが、直接スカウトを行うことで1人あたりの採用単価を数十万円単位で抑えることが可能です。特に複数名を継続的に採用したい企業にとっては、非常にコストパフォーマンスの良いツールとなります。
候補者とのカジュアルな接点作り
「いきなり面接」という高いハードルを設けず、「まずはオンラインでお茶しませんか?」というカジュアル面談からスタートしやすい文化があります。
これにより、心理的な壁を下げて優秀な層との接点を増やすことができます。自社の文化やビジョンをじっくり伝える時間を持てるため、最終的な内定承諾率の向上にも繋がります。
運用を通じた自社のファンづくり
求人情報を掲載するだけでなく、企業ページで日々の活動や社員の声を「投稿」として発信できます。これがいわゆる「採用広報」となり、中長期的に自社のファンを増やす効果があります。
SNSのように情報が拡散されることもあるため、広告費をかけ続けなくても、自然と自社に興味を持つ人が集まる仕組みを作ることが可能です。
知っておきたいデメリットと運用の注意点
魅力的なメリットが多い一方で、運用にはそれなりのパワーが必要です。YOUTRUSTは「掲載して待つだけ」の媒体ではありません。
自社から積極的に候補者を探し、メッセージを送り、関係を構築していく「ダイレクトリクルーティング」の動きが求められます。運用のリソースが確保できていないと、成果を出すのは難しいという側面があることを理解しておきましょう。
スカウト返信率を維持するための工数
優秀なユーザーには多くの企業から連絡が届きます。定型文を送り続けるだけでは無視されてしまうため、一人ひとりのプロフィールを読み込み、個別のメッセージを送る「カスタマイズ」が欠かせません。
この作業には1通あたり15分〜20分程度の時間がかかることもあり、人事担当者や現場社員の協力体制が整っていないと継続が困難になります。
職種による登録ユーザーの偏り
現在のユーザー層は、ITエンジニア、デザイナー、マーケター、人事といった「IT・スタートアップ系」の職種に比較的偏っています。
そのため、地方の製造業や伝統的な業界の職種、エッセンシャルワーカーなどの採用には不向きな場合があります。自社が求めるターゲットがプラットフォーム内に十分に存在するかどうか、事前に確認しておくことが重要です。
成果が出るまでのタイムラグ
SNS型の採用は、信頼関係を築くところから始まります。そのため、求人を出して1週間で採用が決まるといった「即効性」は期待しにくいです。
半年から1年といった中長期的なスパンで候補者とコンタクトを取り続け、適切なタイミングで口説き落とすという粘り強さが必要です。急ぎで欠員補充をしたい場合には、他の手法との併用を検討すべきでしょう。
YOUTRUSTに向いている企業と成功のポイント
YOUTRUSTで成果を出している企業には共通点があります。それは「自社の魅力を言語化できていること」と「現場社員が採用に協力的であること」です。
知名度が低くても、面白い事業内容や独自の文化があれば、それを直接伝えることで共感を得られます。以下のポイントを参考に、自社がこの手法に向いているかをチェックしてみましょう。
組織文化やビジョンが明確な企業
「なぜこの事業をやっているのか」「どんな課題を解決したいのか」というビジョンに共感して集まる人材を採用したい企業に最適です。
SNSという特性上、スペックだけでなく「想い」が伝わりやすいため、共感採用を重視するスタートアップやベンチャー企業との相性は抜群です。トップの想いを直接ユーザーに届けられる環境が整っていれば、強い武器になります。
現場社員が採用に関与できる体制
人事が一人で頑張るのではなく、現場のエンジニアやディレクターが自分の繋がりを活用してスカウトを送る「スクラム採用」ができる企業は非常に強いです。
現場の言葉で語られる仕事内容は、候補者にとって最も信頼できる情報となります。社員の協力度合いが、そのまま採用成功の数に直結すると言っても過言ではありません。
具体的な改善とスカウトの工夫
反応が良いスカウトメールにはコツがあります。以下の具体例を参考に、メッセージの内容を見直してみましょう。
項目 | 悪い例 | 良い例 |
|---|
メッセージ内容 | ぜひ一度お話ししませんか? | 〇〇さんのポートフォリオにある「△△」のデザインに感動しました |
募集内容 | 営業募集 | 【副業OK】SaaS製品の立ち上げフェーズを担う営業責任者候補 |
【採用活動のチェックリスト】
□ プロフィールは詳細まで埋まっているか
□ 社員の繋がりを50人以上連携しているか
□ スカウト文面を一人ひとり書き換えているか
□ カジュアル面談の受け入れ態勢は整っているか
採用を成功させるためのステップと法的留意点
最後に、導入を検討する際に押さえておくべきステップとルールについて解説します。採用活動は自由ですが、労働法規を守ることは企業の信頼に直結します。
特に給与条件や勤務時間の明示については、後々のトラブルを防ぐためにも正確に行う必要があります。厚生労働省が定めるルールを遵守し、健全な採用活動を心がけましょう。
募集条件の明確化と義務
求人を出す際は、業務内容、契約期間、就業場所、就業時間、休憩時間、休日、賃金、社会保険の適用有無などを明示する必要があります。これは職業安定法に基づいたルールです。
特に副業からスタートする場合でも、時給や稼働時間の目安を事前に合意しておくことが、候補者との信頼関係を築く第一歩となります。
ターゲット選定とKPIの設定
「なんとなく良さそうな人を1人採用する」といった曖昧な目標ではなく、数値目標を立てましょう。
例えば「月に50通のスカウトを送り、5人とカジュアル面談を行い、半年以内に1名採用する」といった具合です。返信率や面談への移行率を計測することで、スカウト文面のどこを改善すべきかが明確になり、運用効率が上がります。
既存の求人手法との使い分け
YOUTRUSTは万能ではありません。
大量採用が必要な場合は求人広告、専門性の極めて高いピンポイントな採用はエージェント、そして「カルチャーマッチ」を重視した質の高い採用はYOUTRUST、といった具合に使い分けるのが賢明です。自社の採用課題が「母集団形成」なのか「マッチング精度」なのかを見極め、最適な予算配分を行いましょう。
よくある質問
Q. 登録ユーザーはどのような職種が多いですか?
A. IT・Web業界の職種が中心です。 エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、マーケター、セールス、人事などが多く登録しています。特に20代後半から30代の若手・中堅層が厚く、キャリアアップに意欲的な層が多いのが特徴です。
Q. スカウトを送るのに制限はありますか?
A. 契約プランによって異なります。 多くの法人プランでは、月間の送信数に上限が設けられている場合があります。無差別な大量送信を防ぎ、一人ひとりに向き合った丁寧なコミュニケーションを推奨する設計になっているため、質を重視した運用が求められます。
Q. 会社の知名度が低くても採用できますか?
A. はい、十分に可能です。 むしろ知名度に頼らない「繋がり」や「事業の魅力」で勝負できるのがYOUTRUSTの強みです。丁寧なスカウトや社員の紹介文を通じて、会社の魅力を直接伝えることで、大手企業にはない独自の魅力を感じてもらいやすくなります。
Q. 料金体系はどうなっていますか?
A. 月額利用料+成功報酬の形式が一般的です。 利用する機能やサポート体制によってプランが複数用意されています。エージェントと比較して安価に抑えられるケースが多いですが、自社の採用人数や難易度に合わせて、最適なプランを選択することが重要です。
まとめ
YOUTRUSTは、信頼を軸にした新しい採用の形を提示してくれるプラットフォームです。優秀な潜在層にアプローチでき、ミスマッチの少ない採用を実現できる点が大きな魅力です。
記事の要点を整理します。
友人や知人の繋がりを活かした「信頼」ベースの採用ができる
副業からのスタートなど、柔軟なステップで相性を確認できる
運用には現場社員の協力と、継続的なスカウト工数が不可欠である
IT・Web業界の職種には強いが、業界や職種によっては不向きな場合もある
なお、今回ご紹介したメリットや返信率などのデータは、運用の工夫次第で大きく変動します。ツールを導入すれば自動的に人が集まるわけではなく、自社の魅力をどう伝え、どう候補者と向き合うかという「設計」が最も重要です。
まずは自社の採用課題を整理し、SNS採用が自社にフィットするかを検討するところから始めてみてはいかがでしょうか。新卒採用で何かお困りごとがございましたら、お気軽に弊社までご相談ください。
【注釈・参考】
YOUTRUST サービスサイト
https://lp.youtrust.jp/recruiter
厚生労働省「労働者の募集ルールが変わります」
https://www.mhlw.go.jp/content/001250189.pdf
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