「求人を出しても応募が来ない」「自社の社風に合う人材に出会えない」と悩んでいませんか?知名度だけで求人媒体を選んでも、ミスマッチが起きては意味がありません。最近よく耳にするWantedly(ウォンテッドリー)は、これまでの求人サイトとは一線を画す「共感」を軸にしたサービスです。
本記事では、Wantedlyの特徴や導入のメリット・デメリット、自社に合うかどうかの判断基準を分かりやすく解説します。
本記事は採用マーケティングや求人広告運用の知見をもとに、厚生労働省の指針や最新の労働市場データを参照しながら作成しています。
Wantedlyとは?従来の求人媒体との違い
Wantedlyは「給与」や「福利厚生」などの条件ではなく、企業の「想い」や「ビジョン」への共感でマッチングを図るビジネスSNSです。
月間利用者数は350万人を超え、特に20代から30代の若手優秀層やITエンジニアが多く登録しています。従来の求人広告とは異なり、長期的なファン作りができる点が大きな特徴です。
給与や条件を掲載しない独自のルール
Wantedlyの最大の特徴は、求人原稿内に「給与」や「賞与」などの条件面を記載することが規約で禁止されている点です。
これにより、お金目的ではなく「この指針に共感した」「この人と働きたい」という熱量の高い候補者を集めやすくなります。
会社訪問を促す「話を聞きに行きたい」ボタン
一般的な応募ボタンの代わりに「話を聞きに行きたい」ボタンが設置されています。
選考の前段階として、まずはカジュアルに面談を行う文化が根付いています。これにより、企業側も候補者の人柄をリラックスした状態で深く知ることが可能です。
運用型メディアとしてのストーリー機能
求人票だけでなく、ブログ形式の「ストーリー」機能で社内の日常やメンバー紹介を発信できます。
更新頻度を高めることで、検索結果の上位に表示されやすくなるアルゴリズムが採用されており、情報発信力が採用成功の鍵を握ります。
Wantedlyを利用する3つのメリット
Wantedlyを導入することで、他媒体では出会えない層へのアプローチが可能になります。特に、定着率の高い「カルチャーマッチした人材」の採用に強みを持っています。
コスト面でも、定額制(サブスクリプション型)を採用しているため、採用人数が多いほど1人あたりの採用単価を抑えられる仕組みです。
優秀な若手層やIT人材へのリーチ
登録者の約70%が20代〜30代であり、エンジニアやデザイナー、マーケターといった専門職の比率が高いのが特徴です。
最新のスキルを持つ若手層は、条件だけでなく「仕事のやりがい」を重視する傾向があるため、Wantedlyのコンセプトと非常に親和性が高いです。
採用コストの大幅な削減が可能
一般的な求人媒体は1掲載ごとに数十万円かかりますが、Wantedlyは月額約5万円(ライトプランの場合)からの定額制です。
掲載期間中に何人採用しても追加の成功報酬が発生しないため、年間で5名以上採用する企業にとっては非常にコストパフォーマンスが良い媒体といえます。
潜在層へのアプローチとブランディング
今すぐ転職を考えていない「転職潜在層」に対しても、自社の魅力を記事で伝え続けることができます。
SNSとの連携機能が強力で、社員が記事をシェアすることで、会社の認知度が上がり、長期的な採用ブランディングの構築に寄与します。
Wantedlyのデメリットと注意すべき点
共感採用という素晴らしい仕組みがある反面、運用には相応の手間とコツが必要です。条件で釣ることができないため、自社の魅力を言語化するスキルが求められます。
また、即戦力を今すぐ1名だけ欲しいというピンポイントなニーズには、ミスマッチが起こる可能性もあります。
定期的な記事更新の工数が発生する
Wantedlyは「運用型」の媒体です。求人を出して放置するだけでは、新着記事に埋もれて応募が入りません。
週に1回程度のストーリー投稿や、定期的なスカウト送信が必要になるため、採用担当者が運用に時間を割ける体制を整える必要があります。
条件重視の層には届きにくい
給与や勤務地を最優先に仕事を探している層は、そもそもWantedlyを利用しません。
そのため、年収アップを目的とした転職者には響かず、応募母集団が他媒体に比べて少なくなるケースがあります。母数よりも「質」を重視する姿勢が求められます。
スカウト機能の返信率にバラつきがある
オプションのスカウト機能は強力ですが、テンプレート通りの文章では無視されます。
候補者のプロフィールを読み込み、なぜあなたに声をかけたのかを個別に書く必要があるため、1通作成するのに15分以上の時間がかかることも珍しくありません。
Wantedlyが向いている企業・向いていない企業
自社のフェーズや職種によって、Wantedlyが最強のツールになるか、全く機能しないかが分かれます。以下の表で、自社がどちらに該当するかチェックしてみましょう。
基本的には「新しい価値を創ろうとしている企業」ほど、Wantedlyユーザーの心に刺さりやすい傾向があります。
項目 | 向いている企業 | 向いていない企業 |
|---|
業種 | IT・スタートアップ・制作・広告 | 伝統的な製造業・インフラ・公務 |
採用職種 | エンジニア・企画・クリエイティブ | 単純作業・現場作業員・ドライバー |
企業の強み | 独自のビジョン・面白い社風 | 安定性・高年収のみ・福利厚生 |
独自のビジョンや強いこだわりがある企業
「世界をこう変えたい」「この業界の負を解決したい」という強いパーパスを持つ企業は、Wantedlyで爆発的な採用力を発揮します。
規模が小さくても、社長の想いに共感した優秀な人材が「年収を下げてでも参画したい」と応募してくるケースもあります。
社内の雰囲気が良く情報発信が得意な企業
社員同士の仲が良く、社内イベントやランチの風景などを写真で発信できる企業は、親しみやすさを演出できます。
文章を書くのが得意なスタッフがいる場合、ストーリー機能を使って自社のファンを効率的に増やすことが可能です。
若手人材を中長期的に育成したい企業
スキルが完成されたベテランよりも、ポテンシャルの高い若手を自社の色に染めて育てたい企業に向いています。
価値観が一致しているため、入社後のミスマッチによる早期離職が少なく、長く活躍してくれる人材を確保しやすいのが利点です。
Wantedlyで採用を成功させる5つのポイント
Wantedlyで成果を出すには、従来の求人媒体の書き方を捨てる必要があります。
応募を待つのではなく、自ら発信し、候補者と対話する姿勢が重要です。以下のチェックリストを参考に、自社の運用体制を見直してみましょう。
結論:共感を生む求人作成のコツ
共感される求人を作るためのポイントは以下の5つです。
創業者の「なぜこの会社を作ったか」を語る
メンバーの入社理由を具体的に紹介する
解決したい社会課題を明確にする
カジュアル面談のハードルを徹底的に下げる
写真はフリー素材を使わず自前の笑顔を使う
具体的なタイトル改善例
ターゲットに刺さるタイトルにするための工夫が必要です。
採用運用チェックリスト
□ 週に1回はストーリーを更新している
□ 応募から24時間以内に返信している
□ メンバー全員がプロフィールを充実させている
□ 社員がSNSで求人をシェアしている
□ カジュアル面談のゴール(選考ではないこと)を伝えている
よくある質問
Q. Wantedlyは無料で利用できますか?
A. 基本的に有料ですが、無料トライアルプランも用意されています。ただし、無料版では求人の公開数や機能に大幅な制限があるため、本格的に採用活動を行う場合は、月額制のライトプラン以上の契約を検討するのが一般的です。
Q. 本当に給与を書いてはいけないのですか?
A. はい、Wantedlyの規約により求人本文内に具体的な給与金額を記載することは禁止されています。これは、条件ではなくビジョンでマッチングするというプラットフォームの思想に基づくものです。詳細は面談時に伝える運用となります。
Q. エンジニア以外の職種でも採用できますか?
A. 可能です。近年ではセールス、カスタマーサクセス、人事、広報、さらにはインターンシップを希望する学生の採用実績も増えています。ビジネス職においても「挑戦したい」という意欲の高い若手層が多く活動しています。
Q. 運用代行をお願いすることはできますか?
A. 可能です。記事の執筆やスカウトの送信を代行する会社は多数存在します。社内にリソースがない場合は、プロのライターやマーケターに運用を委託することで、短期間で採用成果を上げる企業も増えています。
まとめ
Wantedlyは、条件面での比較を超えた「共感」を軸にする画期的な採用プラットフォームです。エンジニアや若手層の採用に強く、正しく運用すればコストを抑えつつ自社に最適な人材を獲得できます。一方で、給与情報の記載禁止や継続的な情報発信といった独自のルールがあるため、自社のリソースや採用ターゲットに合うかを慎重に見極める必要があります。
求人市場は日々変化しており、単に情報を載せるだけでは人は集まりません。大切なのは、自社の魅力を言語化し、ターゲットに届ける設計図を作ることです。新卒採用等でお困りの際は、弊社までお気軽にご相談ください。
【注釈・参考】
Wantedly公式
https://www.wantedly.com
厚生労働省:労働者の募集及び採用時のルール https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/saiyou_senkou_rule.html
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